日本語教育能力検定試験って独学でも合格できるの?
そのような疑問に答えします。
結論から言えば、「できるがそれなりに難しい」です。
他の資格試験と同じく、日本語教育能力検定試験も「受験勉強」さえすれば、合格はできます。
私の周りにも教えた経験もなく、大学で日本語教育を専門としていない学生も一発合格しています。
ただし、繰り返しになりますが、独学で合格するのはそれなりに難しいです。
今回はそれぞれのポイントをまとめました。
- 試験1
- 試験2
- 試験3
試験はこのように3部構成になっており、それぞれの勉強の仕方は異なります。
【試験1】
「試験1」は3つのうちで最も独学しやすいパートです。
まずは過去問や練習問題等で問題の傾向をつかみましょう。
現在全く関連のない分野の仕事をしている人や、大学で別の学問を専攻していても、このパートは比較的学びやすいので大丈夫です。
問題集や参考書も多く出ていますので、ネットで調べてみると良いです。
問題集を買ったら、まずは一度自力で解いてみましょう。
専門的な知識が必要な問題もありますが、まずはクイズを解くような感じで気楽にやってみましょう。
問題は選択式なので、答えは必ず選択肢の中にあります。
なので、初めは当てずっぽうでもいいので、とりあえずそれらしいものを選んでみましょう。
解き終わったら、すぐに解答・解説を見ます。
最初は正解率が低くても問題ありません。
間違えた問題やわからなかったところは解答・解説を見て、まずは知識を増やしましょう。
専門用語など、初めてみるようなものは一つひとつググってみてください。
そうすることで頭を徐々に日本語教育モードにしましょう。
参考書を買うのであれば、この時点で必要なものを買ってください。
一度問題を解いてみて、比較的得意な分野があれば、それを軸に得点力を上げていきましょう。
得意な分野は毎日少しずつ問題演習を軸に勉強していきます。
そうすることで、なんとなくだった知識が徐々に確かなものになっていきます。
苦手な分野は休日などのまとまった時間で集中的に勉強しましょう。
苦手な分野は関連書籍などを読みながら、少しずつ知識を増やしていきます。
ここでは何かを覚えるというよりも、とりあえず情報に触れることが重要です。
前に見たことがある、どっかで聞いたことっがあるという状態にしてからの方が、いきなり問題を解くより効率的です。
試験1は効率的に勉強することで独学でも得点を伸ばすことができます。
まずは傾向をつかみ、得意分野をキープしつつ苦手分野を集中的にカバーしていきましょう。
【試験2】
「試験2」は初めての段階では戸惑うかもしれません。
全くのゼロから始めた場合、得点が伸びるまで時間がかかると考えておいた方がいいでしょう。
問題のバリエーションは試験1ほど広くありませんが、知識があればできるというものでもありません。
試験2も試験1と同様に傾向を押さえることは必要ですが、それ以上に「慣れ」が重要です。
とにかく耳がなれるまで、できれば毎日問題文を聞きましょう。
答えがすでにわかっている同じ問題でもかまいません。
「ながら」で聞き流すのでもいいので、とにかく聞きましょう
まずは聞いて慣れる、その上で問題数をこなすのが近道です。
試験2はコツをつかむと得点力は確実に伸びます。
それまでは我慢して何度も繰り返して問題文を聞きましょう。
【試験3】
「試験3」はぶっちゃけ独学では非常に難しいと言えます。
実践の経験がない人や話を聞いたことがない人には現場の具体的なイメージが湧かないため、対応しにくい分野です。
ですが、全く手がないわけではありません。
現場経験のない人は、過去問とその解答を何度も読んで、まずは解答の仕方を学びましょう。
経験がないから書けないということはありません。
経験がなくても書けることはあります。
男性の作詞家が女性の失恋の歌を作ることも可能です。
料理ができなくてもレシピを考えることはできます。
まずは模範解答を見て、問題3ではどのような解答が求められているかを把握しましょう。
その上で、どのような質問にはどのような解答をしたら良いのか、解答のパターンを知りましょう。
具体的なケースは日本語教師の人のHPなどを見て、知識を補填すると対応策が見えてきます。
現場の経験がない人は完璧な解答を目指さず、まずは解答パターンの型に合った解答が書けることを目指しましょう。
【日本語教育能力検定試験は独学でも合格できる】
日本語教育能力検定試験は独学でも合格できます。
現に私の周りでは何人もの知り合いが合格しています。
ただし、ゼロから始めて合格の水準まで達するのはそれほど簡単ではありません。
それぞれのパートの傾向と対策を十分に理解して、効果的な勉強をしましょう。
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