日本語教師養成講座の選び方ー日本語学校編ー

キャリア

日本語教師になりたいけど、どの専門学校へ行ったらいいかわからない。

パンフレットなどを見てもその学校が良いかどうかわからない。

学校選びは大切ですが、何も基準のない中でどのように選んだら良いかわかりませんよね。

そのような場合は、次の項目をチェックしてみてください。

  • 講師の紹介がされているか
  • カリキュラムが公開されているか
  • 外国人学生がどのくらいいるか

学校選びは資格取得の重要なポイントです。

自分に合った学校を選ぶことができれば、途中で挫折することなく、安心して通うことができます。

授業料などの単純比較だけではなく、通いやすさやコースの充実度も頭に入れて、後悔のない学校選びをしましょう。

【担当講師紹介がされているか】

「講師陣が自慢です」といった大手予備校などで講師の紹介がされているのをよく見ますが、これはその学校が講師の質に自信を持っていることの表れです。

いい学校はそれなりにお金を出していい講師をそろえ、アピールします。

実績も評価もない講師を宣伝しても学生は集まりません。

必然的に、講師の質に特別大きな自信がなければ、他の部分をアピールすることになります。

今は日本語学校も乱立時代なので、学生数の少ない学校も珍しくありません。

そのような学校は経営的に余裕がなく、なるべく非常勤講師の人件費を削減しようとします。

その結果、養成講座も専任講師のみで担当することになります

専任講師が養成講座を担当するのは、利便性の面ではある意味理想的です。

わからないところがあればすぐに質問できますし、問題が起こればすぐに相談できます。

ですが、養成課程では実践的なことだけではなく、理論もあわせて学ぶ必要があります。

忙しい専任講師が最新の理論をしっかりと勉強して授業で教えてくれるかは疑問があります。

もちろん、そのような講師もいないわけではありません。

でも、最新の理論は大学の教員の方がより詳しく知っているでしょう。

なので、理論的なことを学ぶ授業は大学教員が非常勤で担当している方がいいとも言えます。

そのあたりのプロフィールがしっかりと公開されている学校の方が、カリキュラムにより自信を持っていると言えます。

ただ、集中講義などで数日しか来ないような講師もいますので、そこは注意が必要です。

【カリキュラムが公開されているか】

次に重要なのは、「カリキュラムが公開されている」ことです。

できれば授業内容(シラバス)も確認するとなお良いです。

そもそも、養成講座設置の段階である程度の基準を満たしている必要があります。

ですが、実際に受けてみると実践的な授業が手薄だったり、必要な授業が自分の都合の悪い曜日、時間に開講されていて受けられない場合があります。

働きながら通おうと思っている人は、自分の空き時間でどの程度の授業が受けられるかを事前に調べておく必要があります。

また、学期ごとに授業の開講日時が変わっているかもチェックしましょう。

常に同じ曜日の同じ時間に同じ授業が開講されている場合は、仕事の時間と被っている科目は永久に受けられません。

その結果、一生懸命勉強したのに修了要件を満たせなかったというような事態もあり得ます。

それではせっかく努力したのが水の泡になってしまいます。

そのようなことを避けるためにも、カリキュラムの確認は必須です。

【学内(日本語学校)に外国人学生がどのくらいいるか】

外国人学生がどのくらい在籍しているかも一つのポイントです。

これは日本語学校の大きさとも関連しますが、外国人が少なければ必然的にクラスが少なくなり、その結果、模擬授業がなかなかできないという状況にもなりかねません。

今後「公認日本語教師」という資格(?)が設立された場合、模擬授業は必須要件になる可能性が高いです。

今のところ、一人で1コマ以上の授業実践が求められるとされています。

授業時間には限りがありますので、外国人学生の数が少なければ、なかなか模擬授業の番が回ってこない可能性も出てきます。

そのような時間のムダを避けるためにも、なるべく外国人学習者の多い学校を選ぶと良いでしょう。

日本語学校の養成課程の特徴の一つは実践の現場に近いことです。

せっかく受講するなら、現場の空気が感じられるところを選びましょう。

【養成講座選びは後悔しない選択をしよう】

他にも授業料や日・祝日、夜間に開講されているか、教材費はどのくらいかかるかなど、日本語学校を選ぶ基準はいくつもあります。

日本語学校それぞれに特徴があるので、何を重視するかの優先順位を明確にしておきましょう。

選ぶ基準は人によって違いますが、失敗しないためのポイントは押さえておいて損はありません。

途中で挫折しないためにも、働きながら通う場合は事前にしっかりと学校の情報を集めましょう。

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