人見知りで人前で話すのが苦手です。
こんな私でも日本語教師になれるでしょうか…?
今回はそのような疑問にお答えします。
人前に出ると緊張してしまう。
最初はみんな多かれ少なかれ緊張します。
でも、大丈夫です!
【日本語教師が人見知りでも大丈夫】
人見知りの性格でも大丈夫です。
それを無理に直そうとしなくても十分に教師としてやっていけます。
人見知りの人は、基本的に人前で話すのが苦手です。
友だちと一緒にいても、自分からはあまり話さない。
それなのに学生に対してわかりやすく話すなんて難しすぎる。
そう思うのも無理はありません。
そのような人は、まず根本的な考え方を変えましょう。
【日本語教師は話す仕事ではない】
いきなりですが、日本語教師の仕事は話すことではありません。
「話す」より「話させる」ことです。
逆説的に聞こえるかも知れませんが、これが基本です。
自分ばかり話していても、学習者に話す機会を与えなければ相手の日本語能力はうまく伸びません。
なので、まずは「自分が話すのではなく学習者に話させる」ということを意識しましょう。
例えていうなら、ワイドショーや討論番組の司会者のようなものです。
その場に出席している人の意見をいかに引き出すか。
構造としては同じような感じです。
自分はきっかけを与えるだけで、それをもとに学習者が学んだ日本語を実践で使用する。
そのようなイメージを持ちましょう。
【人見知りの人はいい聞き役になろう】
教師の中には、まだ学習者が話しているのに話し始めてしまうような人もしばしば見受けられます。
学習者にしてみれば頑張って外国語で話している状況です。
その時に話の途中で割って入られると、相手は消化不良になってしまいます。
それではなかなか運用能力は伸びません。
でも、人前で話すのが苦手な人は、最後までしっかりと相手の話を聞いてあげることができます。
話を最後まで聞くことで、相手も消化不良を起こすことがなくなります。
そうすることで、また次も話そうという気になります。
相手の発話をしっかりと受け止めるのは教師の役割と言っても良いでしょう。
人前で話すのが苦手な人は、すでにその素養を持っています。
それを活かさない手はありません。
自分が話すのを極力少なくして、学習者に話させることを意識しましょう。
【言葉は少ない方がわかりやすい】
人前で話すのが苦手な人は、頑張って話そうとします。
ですが、話せば話すほど、相手は聞き取って理解しなければならない内容が増えます。
少ない言葉で的確に理解させるのがいい教師です。
理解の量に対して言葉の数が少なければ少ないほどいいのです。
(もちろん、内容の質が落ちてはいけませんが)
話すのが苦手な人は、短く、的確に話すように意識しましょう。
それによって、弱点が強みに変わります。
「話が少ないからかえってわかりやすい」
このような説明の仕方を目指しましょう。
【結論ー日本語教師が人見知りでも大丈夫ー】
人前で話すのが苦手でも問題ありません。
日本語教師の仕事とは、話すよりも相手に話させることです。
そのためには、いい聞き役になりましょう。
また、話すのが苦手な性格を逆に利用し、短く、的確に説明するように工夫しましょう。
大丈夫です…
人前で話すのが苦手でも、日本語教師としてやっていくことは十分可能です。
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